戦後、日本経済が飛躍的に成長を遂げる高度経済成長期の始まりであった昭和30年。日興食品の上野外次郎が、当時、長崎の香焼島で特務艦 「南極観測船・宗谷」を建造していた川南工業の水産部門であった「日本食品」を買い取り、諸富の工場であさり、赤貝をはじめとする水産加工会社としてスタートさせたのが、今の日興食品です。昭和33年にはタイラギ漁獲高が増加、それに伴い日興食品は自社のみならずニッスイ(日本水産)、リリー(三菱食品)など他社のOEMも手がけるようになり、爆発的に売り上げを伸ばしました。翌34年には、企業誘致の打診を受けた佐賀市大和町尼寺に新工場を建設し、以来、大和町の名産であった「みかん」の缶詰で独自の技術を磨き、今日に至っております。原料調達力については九州各県のJAと長期契約を結び、安定的な原料供給を実現しており、飲料向け果肉及び固形原料の製造技術については農産工場内に超衛生区を設け、カメラによる画像選別機を導入しており、ユーザー様より世界№1クオリティーと評価されるまでに至りました。 平成29年に赤貝味付け、ぶり大根、あさり水煮缶詰のFDA HACCP認定を取得し、今後アジア・北米向けに輸出を展開予定です。平成29年12月22日には経済産業省より地域未来牽引企業に選定され、今後は全国的に危惧されている農業の衰退に業界全体で対策に取り組み、生産者、加工業者、販売者がそれぞれ利益を生み出せるようなスキームを創造し、現在の若者が農業に参入しやすい環境づくりを目指し、日本国内の食品自給率向上に貢献するとともに、地元地域の雇用創出に貢献していきます。 わが社は、常に時代のニーズに応じた衛生管理、工場レベルの向上により、今や世界へも商品を提供する日本を代表する缶詰企業として、日本の「食」の文化を支えて参る所存です。
食品業界では、近年の相次ぐ食品事故から安全・安心な商品が求められており、国産志向も強くなってきています。特にみかん缶詰は学校給食を始め、国内産への根強い需要があります。みかんは製造工程中で、全果粒の他に40%近くの※1ブロークンが発生します。ブロークンから副産物である※2さのう缶詰を製造し大手飲料メーカーへ出荷しています。また、みかんの外皮は、一部乾燥させ、医薬業界に原料として、その他はサイレージ(発酵肥料)として出荷し、貴重な資源を有効に活用しています。さのう缶詰はカメラ画像選別による種子等の夾雑物除去技術が弊社の一番の強みとなっています。貝類の缶詰ではX線による画像処理を行い、貝殻片の自動除去を行うことによって大手ブランドメーカーからの信頼を得ています。
※1ブロークンとは内皮を除去した全果粒の崩れたもの。
※2さのうとはみかん果肉の粒々状のもの。みかん缶詰には全果粒の粒数割合が日本農林規格で決まっています。
昭和31年 | 佐賀県佐賀郡諸富町字船津に日興食品株式会社を資本金100万円にて設立。水産缶詰製造開始。 |
昭和34年 | 佐賀郡大和町尼寺1369に日興食品大和工場設立。農産缶詰製造開始。 |
昭和40年 | 諸富工場を大和工場に移転併合、本社工場とする。 |
昭和41年 | 資本金500万円に増資。 |
昭和48年 | 資本金1500万円に増資。 |
昭和49年 | 資本金2500万円に増資。 |
昭和51年 | 資本金3000万円に増資。現在に至る。 |
昭和52年 | 農産水産工場増改築(投資額)4億 |
昭和63年 | 高温高圧調理殺菌装置(熱水式)新設。 |
平成03年 | 創立35周年記念行事 |
平成04年 | 全自動封缶梱包パレタイズ設備新設。 |
平成06年 | パウチ用自動充填計量装置新設。 |
平成10年 | 高温高圧調理殺菌装置(スプレー式)新設。 |
平成12年 | 水産物自動充填計量装置新設。 |
平成15年 | コンピュータースケール(CCW-R2-107P型) |
平成18年 | 創立50周年記念行事 |
平成20年 | 活性汚泥処理装置改修、脱水機 |
平成21年 | 受変電設備改修 |
平成22年 | 四位置燃焼制御貫流ボイラ、配管更新さのう室選別、充填ライン全改修 |
平成23年 | 柑橘自動ライン充填設備、全面更新 |
平成23年 | 純水発生装置(混床型純水装置)オルガノ全自動 更新 ナイガイ、ロボットパレタイザー2段結束用梱包機 更新 オークラ、ロボットパレタイザー 更新 5Gロボットパレタイザー新設 |
平成24年 | パルパーフィニッシャー シェル&チューブ式殺菌装置5G対応クリンパー充填装置 新設 オイルフリースクロールコンプレッサ 更新 高速加圧浮上装置(60t)更新 |
平成25年 | 農産工場石田式殺菌機1500型→2000型 2000型→2000型SUS更新 イシダ式X線コンピュータスケール充填ライン増設 太陽光発電49.5kw(本社、新倉庫)新設 調理用ニーダ及び真空冷却装置新設 低圧省エネ蒸気システム新設 コンピュータスケール増設 高圧調理殺菌装置 スプレー蒸気式(槽内F値監視)システム(日坂製作所)更新 ラップラウンドケーサー(省人化)新設 タブ整列 画像印字検査装置新設 |
平成26年 | 漢方薬陳皮及びドライフルーツ用 負圧乾燥機新設 柑橘類外皮エコフィード(飼料)粉砕システム導入(サイレージ化) 過熱水蒸気式オーブン新設 加圧浮上増量施設 柑橘類、薬品処理用増設二期工事 |
平成27年 | ユネスコ無形文化遺産登録を契機に1月にFDA HACCP認定取得に向けキックオフ 水産工場HACCP対応工事 HACCP対応 従業員更衣室 新設(洗濯室、休憩室、ミーティングルーム等) 砂のう室へ画像異物検査除去装置導入(一次選別用) |
平成28年 | 創立60周年記念行事 砂のう室画像異物検査除去装置 増設(二次選別用) 排水処理設備増強工事(アクチコンタクト)新設 原料コンテナデパレタイザー新設 監視カメラ(マルチアイ映像録画装置)導入 FDA HACCP認証取得取得(赤貝) |
平成29年 | 原料用吸引式X線除去装置 新設 ヘリオス脱水機 更新 |
●北海道(小樽運河)
●沖縄(美ら海水族館)
●富山(立山連峰)
現在、佐賀産業軟式野球部連盟に加盟しており、主に3月~10月の期間で連盟主催の試合に参加したり、定期的に休みを利用して練習を行ったりしております。野球を通じ、コミュニケーションの広がりと健康増進、リフレッシュを目的として、部の活動を行っております。